はじめに
スプレッドシートの便利さが本領発揮されるのが「関数」です。
難しそうに聞こえますが、よく使う関数はパターンを覚えてしまえば意外と簡単!
今回は、「合計」「平均」「条件によって表示を変える」など、すぐに使える基本関数をマスターしましょう。
この記事では以下のことが学べます。
・関数の基本ルール
・よく使用される基本的な関数(SUM/AVERAGE/IF)
・オートフィル機能で関数をコピー
・$←の意味、参照を固定する方法
1. 関数とは?
スプレッドシートにおける関数とは、
特定の計算や処理をしてくれる“便利な数式”のことです。
関数を使うと、たとえば:
・合計を一発で出せる
・平均を自動計算できる
・条件に応じて「合格」や「不合格」を表示できる
といったことが可能になります。
2. 関数の基本ルール
【書き方の基本】
関数はすべて 「=(イコール)」 から始まります。
例:
=SUM(A1:A5)
これは「A1からA5までの合計を出す」という意味です。
3. よく使う基本関数
(1)SUM:合計を出す関数
使い方:=SUM(範囲)
例 :
=SUM(B3:D3)
→ B3〜D3に入力されている数字の合計を表示します。

▼結果

(2)AVERAGE:平均を出す関数
使い方:=AVERAGE(範囲)
例:
=AVERAGE(B3:D3)
→B3~D3に入力されている数字の平均を表示します。

▼結果
※結果が小数点以下が表示されることがあるので
ツールバーの「小数点以下の桁数を減らす」をクリックすると小数点を切り捨てることが可能。

(3)IF:条件によって結果を分ける関数
使い方:=IF(条件, 条件が真のときの値, 偽のときの値)
例:
=IF(D3>=200, "合格", "不合格")
→E3~E7に入力されている数字が
200以上であれば「合格」
199以下であれば「不合格」と表示します。

▼結果
E3が245なので(245>=200)が成り立つので「合格」と表記される。

4. オートフィルで関数を一気にコピー!
関数をひとつ書いたら、それを下にドラッグするだけで、他の行にも自動で反映できます。
- セルの右下にある小さな四角(フィルハンドル)を下に引っ張るだけ!

▼結果
下の行にも計算式が適用
計算式にあるセル指定したE3は下の行コピーされていくにつれてE4,E5,E6,E7…と数字が自動的に繰り上がっていきます。
自動的な繰り上がりをしたくない場合は次の項目で紹介する「絶対参照」を使ってみてください!

5. 絶対参照と相対参照
「$(ドルマーク)」を使うことで、コピーしても参照元を固定することができます。
例:=$H$3
→ $を付けずにコピーしたら参照元がズレて結果がおかしくなります。
以下では「F5」内の計算式では「H5」と数字が入ってない部分を参照しているので
「E5>=0」という計算式になっています。

使い方
行列両方を固定:アルファベットと数字、両方の前に”$”を付ける(例:$H$3)
行のみ固定 :数字の前のみ”$”を付ける(例:H$3)
列のみを固定 :アルファベットの前のみ”$”を付ける(例:$H3)
■ショートカット
“F4”を1回押すと$H$3、2回押すとH$3、3回は$H3、4回はH3、5回以降はループ

▼結果
参照元がH3に固定されているので
「E3>=200」,「E4>=200」,「E5>=200」という計算式が成り立つ

まとめ
今回は、以下の関数の基本を紹介しました。
・関数の基本ルール
・よく使用される基本的な関数(SUM/AVERAGE/IF)
・オートフィル機能で関数をコピー
・$←の意味、参照を固定する方法
一度使ってみると、その便利さにきっと驚くはず!まずはSUMやIFから練習してみてくださいね。
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それじゃまた他の記事でお会いしましょう
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