Googleスプレッドシートを使っていて、
フィルターで絞り込んだあとに合計や平均を出したい!
と思ったことはありませんか?
そんなときに大活躍するのが SUBTOTAL(サブトータル)関数です。
この記事では、初心者〜中級者向けにSUBTOTAL関数の基本から具体的な活用例まで、解説していきます。
この記事で以下のことが学べます
・SUBTOTAL関数の基本的な使い方
・実務で使える活用例
・SUBTOTALとSUM関数の違い
1. SUBTOTAL関数とは?
SUBTOTAL関数は、絞り込み(フィルター)後のデータに対して集計ができる便利な関数です。
通常のSUM 関数では非表示の行も含めて合計してしまいますが、
SUBTOTALを使えば表示されているデータだけを集計することができます。
たとえば、商品名「ノートPC」の合計を算出しようとすると、
商品名の列を「ノートPC」に絞り込めばOK

2. SUBTOTAL関数の構文と引数
基本的な書き方は以下のようになってます
=SUBTOTAL(関数番号, 範囲)
関数番号
合計や平均など、何を計算したいかを指定
(次の項目でよく使用する関数番号を紹介します)
範囲
集計対象となるセル範囲
3. よく使う関数番号一覧(フィルター対応)
関数番号 | 処理内容 | 備考 |
1 | AVERAGE(平均) | 非表示行は除外 |
2 | COUNT(数値の個数) | 非表示行は除外 |
3 | COUNTA(空白以外の個数) | 非表示行は除外 |
9 | SUM(合計) | 非表示行は除外 |
10 | MIN(最小値) | 非表示行は除外 |
11 | MAX(最大値) | 非表示行は除外 |
※上記はすべて「非表示行を除外するタイプ」です。
101〜111 など「非表示行も含める」番号もありますが、実務では上記のほうが使いやすいです。
4. 実務で使えるSUBTOTALの活用例
以下のような売上管理データがあるとします。

1. 合計を表示したいセルに以下の数式を入れます
=SUBTOTAL(9, F2:F21)
これでF2:F21の合計が表示されます

2.「担当者」列にフィルターをかける
「佐藤」だけに絞ると、「佐藤」の売上合計だけが表示されます

5. SUBTOTALと通常の関数(SUMなど)の違い
関数 | 非表示行を除外 | フィルター対応 | 行の削除に強い |
SUM | × | × | △ |
SUBTOTAL | 〇 | 〇 | ◎ |
SUBTOTALは「可視セルだけを対象」にしてくれるので、フィルター集計には必須の関数です。
6. よくあるエラー・注意点
・SUBTOTAL(9, A1:A10) などで、数値でないセルが混ざると正しい結果が出ないことがあります
・範囲にSUBTOTAL関数を含んだセルを再度SUBTOTALで集計しないようにしましょう(多重カウントに注意)
・行を非表示にする方法(右クリック→非表示)ではなく、フィルター機能で絞ることをおすすめします

7. まとめ
SUBTOTAL関数は、スプレッドシートでフィルターを活用するなら必須の関数です。
特に次のような場面で使うと効果抜群です。
・売上や在庫をフィルターで絞りながら集計したい
・社員や担当者別に合計・平均・件数を出したい
・見やすく動的な集計表を作りたい
「合計したのに、なんか値がおかしい…」というときは、ぜひ SUBTOTAL を使ってみてください!
普通の SUM よりも一歩進んだ、実務で使えるスキルになりますよ
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それじゃまた他の記事でお会いしましょう
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